【小野 岳人 略歴】
通信キャリア、FC事業の開発会社を経て、2017年4月にシュクレイ入社。販売員として勤務後、店舗開発チームの立ち上げを任される。2020年4月に企画開発部へ異動、2022年4月より店舗開発課のマネージャーを任される。同10月からは企画販促課のマネージャーとして、設計、デザイン、販促業務を通じて、ブランドの成長発展を支えている。

入社当時の気持ち、思い出

どうしてもここに入りたい!1時間でスーツを新調。最終面接に臨む

Q.入社動機、シュクレイの入社時の印象は?

30歳を目の前に転職を考えた時、長期的なキャリアを描ける会社で働きたいという気持ちが強く、一般的に名前が知られている企業に関心がありました。ですから、シュクレイを紹介してもらった時は、「腕試しで受けてみよう」くらいの軽い気持ちだったんです。
ところが、実際にシュクレイで面接を受け、会社のことを知っていくほど、どんどん惹き込まれてしまって。最後には熱狂的なファンになってしまいました。

一次面接の後、前の会社の仕事で地方に出張することがありました。たまたま東京駅に少し早く到着して新幹線の時間まで空きがあったのですが、その時にふと人事の高橋マネージャーに「東京駅にお店があるので、ぜひ行ってみてください」と言われたことを思い出したんです。それでシュクレイのお店を見に行くことにしました。

最初に足を運んだのはザ・メープルマニアです。お店の前では販売員さんが看板を掲げて大声で叫びながら試食を配っていました。ものすごい熱量を感じて、「どういうこと?」と心の中で叫んでしまうほどの衝撃を受けました。しかも、次に行った東京ミルクチーズ工場でも同じことが起きていて、3店舗目に行ったコートクールの催事では、販売員さんから勧められたブラウニーの試食を食べて、「おいしいですね」と販売員さんに伝えると、「こっちも食べてみてください」「これも食べてみてください」と、次々に試食が出てきて。本当においしくて、何よりここまでやってくれる接客に感動して、結局、買っちゃいました。


なぜ、お店の販売員さんたちがこれほど熱いのか、2次面接の最後に「質問がありますか?」と聞かれたので、「どこの店舗に行ってもスタッフさんが、ものすごくやる気に満ちているのですが、そういう人を採用しているのですか?それとも皆さん入社してからそういうふうに育っていくのですか?」と、訊いてみたんです。すると、答えは「後者」でした。
単純に驚きました。私も前職で店舗を任されていましたが、「今の自分にはシュクレイのようなお店づくりはできない」と感じました。そして、「どのように店舗マネジメントをすれば、あんなお店ができるんだろう」と、その時からシュクレイのことが頭から離れなくなったんです。

2次面接を突破してから最終面接までの間、シュクレイのことが気になって気になって、いろんなお店を回り、全部で50店舗近く見に行きました。お店を見に行けば行くほど「シュクレイに入りたい」という気持ちが強くなっていきました。

そして、いよいよ最終面接です。この時のことは、すごく印象に残っています。当時、最終面接がかなり先延ばしになると連絡を受けており、数週間待っている状況でした。そんな時、「今日でよければ社長の代わりに阪本専務(現社長)が面接できます。どうしますか?」と、急遽連絡をいただいたんです。
もちろん、「行きます」と即答。連絡を受けたのが15時で19時からの面接開始でした。
とはいっても、その時私は仕事中で、しかもカジュアルな服装でした。「面接には必ずスーツで行ってください」とエージェントからも念押しされ、かといってスーツに着替えに自宅に戻る時間もないし、どうすればいいのかと考えた末、今自分がいる近辺でスーツを手に入れることにしました。インターネットで紳士服のお店を調べてみると、自分のいる場所から車で20分ちょっとのところに1店舗あることがわかり、仕事の合間のわずかな時間でスーツを買おうとタクシーに乗りました。ところが、着いたお店はかなりの高級店。正直、怯まなかったと言えば嘘になりますが、他を見に行く時間もありません。ただ、どうしてもシュクレイに入りたかったですし、最終面接を受けるにはスーツが必要です。店に入りすぐに店員さんに声をかけ、1分足らずでパッと選び即購入。無事に最終面接を受けることができました。

落ち着いて見てみると大きくてブカブカのスーツでしたが、そんなことに気づけないほど必死だったんです。こんなに熱くなれたことに自分でもびっくりでした。
シュクレイには「今日一人、熱狂的なファンを創る」という合言葉あるのですが、私自身、面接とお店巡りでシュクレイの熱狂的ファンになっていたと思います。

起点 -ターニングポイント-

成長は止まらない。シュクレイなら自分もまだまだ成長できる!

成長は止まらない。シュクレイなら自分もまだまだ成長できる!

Q.現在のポジションに至るまでに起点となった出来事、マインドセットは?

以前の私は「次の転職では自分がそれまでに培ってきた能力をアウトプットする時期だ」と考えていました。これまでのスキルをどれだけ生かせるか、そういう選択をしなければいけない年齢だと思っていたんです。でも、シュクレイに出会って、「まだアウトプットだけを考える年齢じゃない」「自分はこれからもっと成長できる」という気持ちに変わりました。面接の時に「アルバイトさん達と同じ業務からのスタートですよ」という話を聞いても全く抵抗はなく、「あんなすごいお店で働けるなら、ぜひ」と思ったぐらいですから、ここが正にスタートです。

入社後は販売部に配属されて、東京ミルクチーズ工場ソラマチ店でキャリアをスタートしました。当時は、お店のみんなと何をしゃべろうか、どうやってお客様に接しようかなどと、とにかく毎日売場に行くのが楽しみでした。
その後、販売部の新しい部署の立ち上げを担当することになりました。フランセとの合併直後で次々と増える新店舗に対応するために店舗開発チームが新設されたのです。

店舗開発チームは、テナントとして入居する施設との折衝に始まり、店舗の立ち上げからデザイン・設計・施工管理まで、社内の各部署や協力会社と連携しながらプロジェクト全体の進行管理を担います。
もともと前職でも店舗の立ち上げは経験していたので、なんとなくできるような気持ちになっていたのですが、実際にやってみると、今までの知識やノウハウで太刀打ちできるものではありませんでした。わからないことや知らないことがたくさんあって、それを身につけていかないとお店づくりはできないと痛感しました。資格もいくつか取得して勉強にも励みました。

「超試食販売」とハイレベルなホスピタリティーでお客様をお迎えするシュクレイの店舗は、いかに現場が気持ちよく働ける環境を作るのかが重要な課題です。でも、お店によって仕事の仕方が全く違うので、画一的なマニュアルは通用しません。ルールや規制が多数ある中で、社内の各部署の人たちや現場の人たちと意見を交わし、互いの熱をぶつけ合うプロセスが必要不可欠になるのです。そんなシュクレイのお店づくりを経験できたことは、まさに「ツイてる!」と言う以外、言葉がありません。

ゼロから店舗を作る! シュクレイ初の工房一体化ブランドに挑戦

ゼロから店舗を作る! シュクレイ初の工房一体化ブランドに挑戦

店舗開発チームとして最初に担当したのが、2017年12月にオープンしたCowCow Kitchen北千住店です。シュクレイ初の工房一体化ブランドなのですが、ここにゼロから携わらせていただきました。
会社としても厨房付きのブランドを作るのは初めてで、店舗作りはもちろん、販売のオペレーションも社内にノウハウが全くありません。パイシューを店内で作る工程ですが、試作の段階ではうまく出来ても、いざ商品開発チームと本番環境でテストしてみると全然違うものに仕上がったり。本当に店舗作りの難しさが身に沁みる毎日でした。
わからないことは協力会社などノウハウを持っている会社にみんなで話を聞きに行き、全社で協力して、なんとかオープンに間に合わせることができました。

CowCow Kitchen北千住店は駅のコンコースにある店舗です。オープンの前日は、終電後の駅が閉まった後の夜中のコンコースにポツンと座り、お店を見つめながら、大変だったなとちょっと感傷的な気持ちにもなりました。でも、翌日のオープンからお店は大盛況。それを見たらこれまでの疲れも吹き飛び、感動に酔いしれました。
お店を作っている時は大変で、厳しいこともあります。それでも、努力して課題を乗り越えると「こんなこともできるようになったんだ」と、成長の喜びを噛み締めることができます。その醍醐味が、挑戦を続けるモチベーションにもなるんです。

貢献できることが増えるほどに成長を実感する

シュクレイに入社してから約3年間、いろいろな店舗の立ち上げを担当して来ましたが、2020年の4月に販売部から企画開発部に異動になりました。企画開発部への異動は私の中で大きな転機でもありました。営業部門、催事部門など、他の部署と一緒に仕事をする機会も多くなり、業務領域も大きく広がりました。
その後、2022年4月より店舗開発課のマネージャーを任されることになり、同10月からは企画販促課のマネージャーも兼務。店舗、販促業務の両方の領域を担当しています。

販促領域としては、店舗の販促物、店頭のPOP、プライスカード、販促用パッケージなどの製作やキャンペーン企画、SNSなどのプロモーション施策などを担当します。仕事の範囲はとても広いですし、新しいブランドも次々にできる。忙しい毎日ですが、楽しいです。携わる人が増え、仕事の幅も増えて周囲に貢献できることも多くなりましたが、反対に自分が成長させてもらっているような感覚もあります。すごくいい経験をさせていただいているなと感謝しています。

働くとはどういうことか?私の仕事観

自分の喜びから仲間の喜びへ。仕事の楽しみ方が変わった

Q.あなたの人生において仕事とは何ですか?

私にとって仕事は生きがいというか、趣味というか、とにかく仕事が好きなんです。前の職場も忙しくて大変なことも多かったですが、それはそれで楽しいと感じていました。
ただ、シュクレイに入社して楽しさの種類は変わったと思います。以前は、「自分が成長したい」という気持ちが一番でしたが、今はそれより「周りに喜んでもらいたい、楽しんでもらいたい」という気持ちが強くなりました。周りの成長を見ることがすごく楽しいし、嬉しいです。本当に同志と呼べるような人たちに出会えたんだなと思います。
シュクレイの仲間は、こちらが熱を持って向き合うと、ちゃんと熱で返してくれます。いえ、私以上に熱量の高い人がいっぱいいるので、私もそれに応えるというか。それが一緒に仕事をしている一体感になるのでしょう。そんなちょっと泥臭い人間関係があると思います。

こんなふうに仲間と一丸となって仕事に取り組めるのは、会長や社長の魅力というのもあるのですが、全社に経営理念が浸透していることが大きいのかなと思います。経営理念手帳「こづち」(120の経営フィロソフィー)の存在は他にはない大きな魅力です。
また、一緒に働く仲間の思いやりみたいなところもすごく感じます。「こづち」にも「もっと誉め言葉を言おう」という趣旨の項目があるのですが、とにかくみんな褒め上手。褒める文化というものが社内に浸透しています。
たまに褒められすぎて勘違いしそうになるのですが、みんな仲間を輝かせようとする気持ちを持っています。だから、職場の雰囲気もすごくポジティブです。

シュクレイで活躍・キャリアアップできる人とは、どういう人か?

成功の9割はおかげさま。謙虚な人ほど周りが後押ししてくれる

Q.シュクレイで活躍できる人・キャリアアップできる人とは、どういう人だと思いますか?

人間的な魅力に溢れている方が多いです。シュクレイの人たちを見渡すと、仕事の能力もさることながら、皆さんとても謙虚です。自分が自分がって前に出ていくのではなく、「周りの皆さんのおかげです」とか、「誰々さんのおかげです」とか。本当は成功の9割が本人の力だったとしても、残りの1割を手伝った人たちをものすごく立てるんです。常に周囲への思いやり、心配りができるということですよね。
それに、長所を引き出すのがとてもうまいです。人それぞれが持つ長所や魅力を認めて、謙虚でいることは、言い換えれば、「こづち」の実践そのものかもしれません。

未来の自分、未来のシュクレイ

シュクレイの一員として、喜びを創り、喜びを提供する

Q.これから、どのようになっていきたいですか? 自分と会社の未来力

チャレンジする気持ちを常に持ち続けていたいです。現在は幅広く様々な仕事をさせていただいていますが、新しいことへの関心が日々溢れています。チャレンジを続ける限り成長も続くと思いますし、これからもチャレンジする姿勢は常に持っていたいと思います。

また、1つ1つの仕事に責任とこだわりを持つこと。私たちの仕事で会社の売上が伸び、みんなが喜んでくれたら、それが自分の喜びにもなります。「企画が良かったおかげ」なんてチームで褒められたら、ものすごくモチベーションが上がります。私たちの立場でできること、チャレンジできることはまだまだたくさんあるはずですから、チームや仲間の成長にもつなげていきたいです。

シュクレイとしては、これからも業界を牽引していくような会社でありたいです。そのためには、会社の経営理念の実践がとても大切。「喜びを創り 喜びを提供する」という経営理念も、会社のフィロソフィーをまとめた「こづち」の存在も、本当に素敵だと思います。今の経営理念と「こづち」の実践を、ブレることなく大切にし続けていきたいですし、自分もその中の1人でありたいと思っています。

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