生い立ち・こだわり

生い立ち・こだわり

お菓子の原点
心をこめて家族や友人たちとともに祝い感謝する

「果物や木の実をパイなどの生地にはさんで楽しむ」、フランセが掲げる“お菓子の原点”。皆さんはその先のお話をご存知でしょうか。お菓子は古代から誕生日や婚礼など、お祝いの席に欠かせないものでした。ローマ時代に庶民にも広がりはじめ、農産物の恵みへの感謝、平和そして愛情など、すべての人々の祈りの象徴として定着したのです。
貴重な保存食でもあるドライ・フルーツやナッツ、シナモンなどの香辛料を、特別な日には、たっぷりと使い、「心をこめて家族や友人たちとともに祝い感謝する」。これが“お菓子の原点”。フランセのお菓子に「果物や木の実」が使われるのも、当時貴重だった保存食でもあるドライ・フルーツやナッツを特別な日のために使用する、その気持ちを大切にしているからなのです。

世界に認められた格別の美味しさ

世界に認められた格別の美味しさ

ベルギーの首都ブリュッセルに本部を置き、世界の美食家が認めるコンクール「モンドセレクション」。毎年、お菓子やワインをはじめ、世界各地で生産される最上品質の食品を一堂に集めて、格付けを行う由緒ある品評会です。この「モンドセレクション」において、フランセは長年、金賞を受賞し続けてきました。今年も受賞すれば、「30年間の連続受賞」となります。フランセの歴史を紐解けば、そこには「素材と製法へのこだわり」と「お菓子の原点」への思い、そして「世の中にまだないものを創るパイオニア精神」がみえてきます。「モンドセレクション」はそんなフランセのお菓子づくりが、本場ヨーロッパをはじめ、世界中で認められている証です。

INTERVIEW

ブランドは私たちが育てないと育たない。
幼い子供のように常に愛情を持って
寄り添っていないと育ちません

ブランドは私たちが育てないと育たない。
幼い子供のように常に愛情を持って
寄り添っていないと育ちません

生産部 横浜工場 統括リーダー
吉田 真之(1998年新卒入社)

フランセへの入社が1998年ですから、ここで働いてもう20年くらいになります。最初は浜松工場の配属で、そのあと2010年から横浜の本社へ。企画開発部で新商品の開発を担当しました。その時開発していたのが現在、松屋銀座に店舗がある「ミルフィユメゾン」です。その後2016年からまた現場に戻り、この横浜工場に来ました。
 
フランセへの入社は父の影響が大きかったんです。父が百貨店に入っているような有名お菓子メーカーの営業で、その背中を見て育ちました。だから私もお菓子メーカーの営業になろうと思ってフランセに入ったんです。入社すると2年間は工場の現場で知識と経験を蓄えるのが当時のフランセの人材育成の手法で、私も例外なく浜松工場の配属になりました。
 
でも2年間、工場で仕事をしていたら工場が好きになってしまったんです。工場でものをつくるのって、一人ではつくれないじゃないですか。みんなで協力しあって、忙しさを乗り越えて、製品ができる。その達成感の虜になってしまったんですね。人数が多くなればなるほど共感できる人も増えるわけで、ますますその気持ちが高まっていきました。だから気が付けば、本社の6年を除いて14年間、生産の現場にいます。
 
もちろん当時に比べれば、機械によるライン化が進み、手作業は減ったんですけど、機械を使っても、生地や焼き上がり、パッケージの状態をみるのは人です。いま私のミルフィユ・ラインは40名いますけど、今も昔もその達成感に変わりはありませんね。
 
入社した頃は、フランセといえば「ブランデーケーキ」という時代で、とてもそれが有名だったんです。まだ「ミルフィユ」は、ほぼ完全手作業で作り出した頃でしたから。「ブランデーケーキ」は大人の味。幼い頃は憧れて、こっそり食べて、ぽっと顔が赤らいでしまったりして(笑)。しっかりブランデーを浸み込ませていますからね。その大人のお菓子の花形である「ブランデーケーキ」や「ハニーシトロン(現在のレモンケーキ)」を求めて私はフランセに入社したんです。
 
だから入社したら「ブランデーケーキ」の生産に入りたかった。でも担当は「ミルフィユ」だったんです(笑)。それからですから、「ミルフィユ」とはもう20年の付き合いになりますね。すっかり今では「ミルフィユ」が花形になりましたが、ちょうど「ミルフィユ」が育っていく過渡期をともに過ごしてきた。温度管理や製法…etc.現在の生産体制の礎を創った一人と言えるくらいのことはやってきたと思いますね。
 
20年って子供に例えたら、生まれてから成人を迎えるくらいの年月です。私にも13歳の男の子がいますが「ミルフィユ」もまだまだ成長途中。もっともっと伸びてほしいと思います。いまや「フランセ」ブランドの柱ですから。
 
子供は自分がそうであったように中学生にもなれば自我が芽生えて、自分で育っていこうとします。でもブランドは私たちが育てないと育たない。幼い子供のように常に愛情を持って寄り添っていないと育ちません。だから、いつでも「ミルフィユ」のことを考えています。
 
世の中はコストダウンの話が多いです。でもシュクレイの、寿スピリッツの、強みは「“味”が第一」であり、「美味しさ」を追求できること。それは愛情を持って“つくる人”“ブランドを育てる人”にとって本当にありがたいことだと思いますね。

OTHER PRODUCTS 他の商品も見る