入社の動機

「売るとか考えなくていいから、とにかく楽しんで!」

「もし転んだら、どう思いますか?」。答えは「“ツイてる!”」

高校時代のアルバイトで接客に出会いました。その時の思い出がずっと接客への思い入れにつながっています。高校卒業後に新卒で入社した電鉄系のスーパーマーケットで8年、その後いくつかの職場を経て、合併前のフランセに2011年に入社しました。
ラゾーナ川崎のフランセで6年、そのうち4年を店長として勤めた2017年、フランセとシュクレイが合併したんです。 合併で最初に感じたのは「会社風土」の違い。私も数社を経験して来ましたが、会議では誰かが怒られているシーンが多く、社員が誉められることはあまりありません。売上がすべてであり、プロセスに目をやることもありません。会社というものは、そういうものだと、ずっと思ってきました。でもシュクレイはその真逆だったんです。
接客についても合併直後に衝撃的な思い出があります。旧フランセ社員に声を掛けていただき、有志でメープルマニアの池袋の催事に参加させていただきました。茂木マネージャーが引率してくださり、その時に掛けられた言葉を今も鮮明に覚えています。
「売るとか考えなくていいから、とにかく楽しんで!」。衝撃でした。今までいろいろな職場を経験してきましたが、そんな言葉を聞いたことはありません。「仕事なのに、楽しむ」「仕事なのに、売ることは考えなくていい」。結果、その日の催事はもちろん、それがお客様の喜びに直結し、売上もそれに並行して伸びる。シュクレイは考え方の根本が違うということをその時に感じました。とにかくすごい会社だと。

出来事

「利己の販売」と「利他の販売」

旅立ち:「おっかさん、ありがとう。私行ってくる」

「超試食販売」もそうです。超試食販売とは、「ふんだんにまずは召し上がっていただくことはもちろん、原料の選別や独自の製法などのこだわりに“感動”していただく」試食のことです。もちろん旧フランセ時代も試食はやっていました。でも「経費を考えて、試食はこれくらいに押さえてね」という、ごく一般的な試食でした。それに対してシュクレイの「超試食販売」は美味しさをたくさんの人に知ってもらうために出し惜しみなしです。同じ試食でも全然違います。だから池袋の催事の時も、とにかく楽しくて。
それはきっと「利己の販売」と「利他の販売」の違いなんだと思います。シュクレイの根底には、ブレることのない「利他」がある。経営理念手帳こづちの中にも「動機善なりや」という項目があります。そして「利他の販売」であることは、仕事に楽しく取り組むための絶対条件なんだと思います。池袋の催事でメープルマニアの試食をお客様にお配りしていた時、お客様がとても喜んでくださいました。その笑顔に、試食出しが楽しくて楽しくて仕方ありませんでした。私たちの経営理念「喜びを創り 喜びを提供する」というのは、こういうことなんだなと初めて実感した瞬間でした。
職場や会社を語る時、人間関係とかももちろんありますが、そういうことではなく仕事そのもの、本質的な部分で楽しいと感じたのは社会人になってシュクレイが初めての会社でした。

楽しむ、誉める、プラス思考

命名“柔らか接客”。それは人から人へと伝わっていく

世の中には、接客業を軽く視ている会社もあります。その中で「一人ひとりが経営者である」というシュクレイの考え方はそれだけでも接客業をどれだけ深く考えているかが伝わってきます。本当に私が大事にしている「接客」というものを大切にしてくれる会社です。新型コロナウイルスの流行期には売場に出勤できない時もありました。そんな時でも地方の催事に行かせていただいたり、様々なチャンスをくれました。接客が好きな人は「休めてラッキー」ではないんです。接客したいんです。シュクレイはそれをわかってくれる会社です。
コロナの間はマスク越しの接客。超試食販売も看板も声出しもできない状況の中、平間部長や宮本マネージャーを中心に「厳しい中でも今できる最大の接客を改めて創ろう!」と、いろいろなアイデアで新しい接客スタイルを創りました。すべての逆境を「ツイてる!」と気づきに変え、プラスに展開していくシュクレイの風土では、コロナの間でさえ「楽しく取り組む」一色でした。
売上が前年を割っていても「ここ、すごいね!」って必ずいいところを誉めてくれる。そして改善できるところをいっしょに考えてくれる。楽しむ、誉める、プラス思考。このシュクレイの風土には、どんな逆境をも跳ね返す力があります。私のお店も2022年11月現在、コロナ前の2019年比を常に超えている状況です。いや、それ以上の数字を記録しています。これもシュクレイ全社が一丸となり、「楽しく取り組んだ」結果なのだと思います。

高校生のお店経営。それはまさに、シュクレイの「楽しく取り組む」でした

ルーツ

高校生のお店経営。それはまさに、シュクレイの「楽しく取り組む」でした

私の接客への思い入れのルーツは、町の小さなおせんべい屋さんです。地元の商店街にある昔ながらの手焼きのおせんべい屋さんでした。午前中は主婦の方々がパートで入っていて、夕方からは高校生の私たちがお店を切り盛りする。お店のオーナーも完全に任せ切ってくださっていて、高校生が話し合って自由な発想でお店を運営していました。
手焼きせんべいは1個売りから販売しているので、お客様のご希望にあわせて「もう何個入りますよ」とか「いくらくらいでお作りしましょうか」と金額にあわせて詰め合わせを考えます。商品陳列のレイアウトやディスプレイ、POPづくりも自分たちでやっていました。もちろん在庫管理から発注も自分たちで行います。今考えると高校生にしては、かなりハイレベルですよね。しかも高校生時給で(笑)。そして何よりも、お客様と対話をする接客の楽しさもその時に覚えました。
高校時代の、この町の小さなおせんべい屋さんでの経験は、まさにシュクレイの「楽しく取り組む」。お盆やお彼岸はおせんべい屋の繁忙期。山積みになるほど包装をかけて、注文が入ったら急いでリボンを掛けて、熨斗を掛けて…、繁忙期のシュクレイのお店みたいな賑わいでした。
初めての就職から何社かを経て、私はずっと追い求めていた「楽しく取り組む」「心からの接客ができる」場所を手に入れたのだと思います。

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